風邪

風邪をひくと、途端に人生に悲観的になる。悲観的になる理由なんて、体調のせい以外にはないんだろう。

 

三島由紀夫太宰治の文学について、乾布摩擦でもすれば治る、というようなことを言っていたが、その言葉はそのまま自分にはねかえる。

 

年齢を重ねていくと、ふと、若かった頃の苦悩がほほえましく、懐かしく感じるのはなぜなんだろう。そしてその頃よく聞いた音楽は、特別な意味を持って今に迫る。