2019-01-01から1年間の記事一覧

真砂なす数多の星のその中に我に向かいて光る星あり

ドキュメンタリー映画「ハーフ」を観る。思い出したのは、「コーダの世界」。 時折、ウェブ上だったりバーだったりで、ひどく趣味の合う人に出会う。それは奇跡みたいで、神様はいるんだ、と信じるような気持ちになる。 まだそういうご経験のない方、もしこ…

「君と僕の言葉を愛する人がいる」ことに甘えるな

あえて言っておくと、小沢健二が歌う歌詞に東大の匂いと特権化を感じるが、そんなものにはなんの意味もないし、もし小沢健二自身がそれら固有名詞に意味を考えてないと言ってもそれは卑怯である、と言わざるを得ない。 銀杏並木も駒場図書館もくだらないし、…

誰か放した風船が飛んでいくよ

今さらだけど小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」を買って聴いている。 かつて、私は小沢健二に憧れた。田舎町で「LIFE」を聴きながら、東京へ憧れた。 気がつくと、大学も出て十数年、結婚して子供までいる。笑ってしまう。 あの頃は、とて…

六の宮の姫君

鈴木涼美「身体を売ったらサヨウナラ」を途中まで読んだ。なんだろう、もう読まなくても良いような気がする。 中村元「往生要集」を借りてきて読んでいた。妻が「中村元って、要するに仏教オタクでしょ。」とか抜かしやがった。が、それを否定する言葉も確か…

君という単独者

年末年始とゴールデンウィーク、シルバーウィーク、お盆といった長期休暇を待ち望むような生活ってなんだろうね。つまらんね。 ワーカホリックもつまらんが、レジャーを待ち望む生活もつまらん。どちらも充実、ってのもつまらん。つまらん、つまらんとブチブ…

夢を見た。

人が入ることをあまり想定していない、入り口が狭い上に荷物の積み上がった古本屋。入り口付近にジャン・ジュネの本。西谷修、みたいな名前の人(五文字くらい、西が名前に入っている、が西田幾多郎ではない。雰囲気は新進気鋭の誰か。ただ、千葉雅也とか國…