2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

あんなことがあった後には

全てがどうでも良いような気持ちがする。「もう既にこんなにあんなことがあった後にはもう取り返しがつかない」というような。 「あんなこと」というのは、なぜか私自身の体験していないことではあるけれど、例えば水俣病とかインパール作戦とか三光作戦とか…

後退戦の演じ方

「スクラップ・アンド・ビルド」読了。羽田圭介の露出が多いので読んでみた。一気に読めるところが作者の力量ということなのだろうか。何か腑に落ちない。 寝ます。

間違った肯定の鳴き声

粕谷一希「二十にして心朽ちたり」を読む。途中から苦痛。この本を読んで、共感する人は誰なのか。旧制高校の嫌なところがモロに出てる感じ。 遠藤麟一朗の美学、みたいなもので彼の生き方を肯定したい気持ちはわかるし、そのようにすることにも正当性はあろ…

思い出しても涙も出ない

高田里恵子「学歴・階級・軍隊」読了。山崎晃嗣や遠藤麟一朗についての記述が印象に残る。面白い。 ただ、あまり若い頃のショックそのものについては、学歴の高さ云々よりも個々人の言語能力とその後の影響が重要で、それ自体は考えなくても良いような気がす…

腹が減っては

「完全なる首長竜の日」読了。T君に勧められ。サリンジャーの「バナナフィッシュにうってつけの日」へのオマージュと聞いて。 面白いけど、個人的な趣味として気に入らないことがある。必然性も無いのに、子供を殺さないでほしい。物語の中であっても。この…

人間の必然的帰結

電車の中で、「私たちは売り物じゃない!」という広告を見る。いや、君たちは売り物だ。私たちと同様に。他の人と同様に。それを隠蔽できると考えるのは、あまりに人を馬鹿にし過ぎではないか? 大島渚「青春残酷物語」を思い出した。「全ての職業は売春である…

その先に何があるのか

「脳を創る読書」読了。紙のほうが情報量が多く、記憶に定着しやすい、というのはなるほどと思う。電子辞書に替えてから、英単語の記憶力が弱くなった気もするし。人間の脳は複雑さを好む、というのは良く分かる。 もう一つ。言語についてはまだまだ分かって…

ムダづも

苦しい時に苦しいと言う。悲しい時に悲しいと言う。それはそんなに難しくない。難しいのは、羨ましいとか妬ましいとか憎らしいとか、そういう自分のみっともない感情に正直になることだ。 正直になったときに、自らの卑しさをどうするのか。 哀れむべし。 積…