真砂なす数多の星のその中に我に向かいて光る星あり
ドキュメンタリー映画「ハーフ」を観る。思い出したのは、「コーダの世界」。
時折、ウェブ上だったりバーだったりで、ひどく趣味の合う人に出会う。それは奇跡みたいで、神様はいるんだ、と信じるような気持ちになる。
まだそういうご経験のない方、もしこれを読んでいたら、必ずそういう出会いがあるから、と伝えたい。あります。ホントに。もしかしたら、それはドラクエ5みたいに自分の子供かもしれないけど。あるいは遠い国のずっと昔に書かれた本かもしれないけど。我々はその程度には凡庸だから。
誰か放した風船が飛んでいくよ
今さらだけど小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」を買って聴いている。
かつて、私は小沢健二に憧れた。田舎町で「LIFE」を聴きながら、東京へ憧れた。
気がつくと、大学も出て十数年、結婚して子供までいる。笑ってしまう。
あの頃は、とても自分が40歳を超えて生きているなんて思いもしなかった!それは幸せなことなのかどうなのか、分からないが、良いことなんだろう。
良いことなんだろう、とは思うけど、ホントはウソだと思ってもいる。
小沢健二が何かをすれば、気になる自分もいるけれど、かつてのように必死にそこに意味を見出そうともしないようになった。それはなんだかとても寂しいことだけど、仕方ないことだとも知っている。
夢を見た。
人が入ることをあまり想定していない、入り口が狭い上に荷物の積み上がった古本屋。入り口付近にジャン・ジュネの本。西谷修、みたいな名前の人(五文字くらい、西が名前に入っている、が西田幾多郎ではない。雰囲気は新進気鋭の誰か。ただ、千葉雅也とか國分功一郎とかほど若いイメージでもない)福田和也、あともう一人の人のサインの入った岩波青の本が三冊組で二千円くらいで売られている。西何とかさんのサインの横には「自由」とある。店主と「らしいですね」と笑いあう。
店主と会話。「ジュネの本は出てるんですか?」とか「西○○さんは最近そのへんのことを書いているよ」とか何とか。
考えたらこれが初夢。ジャン・ジュネ買っとくか。